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「申し送り」をする際の大切なポイント

看護師の業務において「申し送り」は欠かせません。この申し送りを正しく行い、次の担当看護師へ業務の内容や指示を的確に伝えることで、継続して患者さんをケアすることが可能になります。

しかし、実際はこの申し送りに割ける時間はあまり長くなく、現場によって差はありますがおよそ15分から30分程度なのが一般的です。慣れていない新人看護師にとって、限られた時間内で要点をしっかりと伝えるのは難しいものでしょう。そこでここでは、申し送りが苦手な新人看護師に向けて、意識してほしいポイントを綴っています。

申し送りをする際は、まず相手が聞き取りやすいように「はっきりと大きな声で」「背筋を伸ばして」「早口にならないようにゆっくりと」話しましょう。病棟内は人も多く、正確に聞き取ってもらうためにはハキハキと話すことが重要です。

次に、申し送りの内容で伝えるべき情報の順番を決めておきましょう。最初は呼吸に関する情報、次に循環、最後は意識レベルについてなどと伝え方をフォーマット化することで、情報の整理がしやすい上、伝え忘れの防止にもなります。

そして、中でも申し送りの難易度が高いのが、容態急変時の申し送りです。急変時は、より情報を的確に伝えることが必要になるため、「状況」「背景」「アセスメント」「提案」の4つ(SBAR)を、順を追って簡潔に説明するようにしましょう。

申し送りが上手い人は、報連相が的確な人材として周囲から信頼される傾向にあります。他の看護師が安心して業務に集中できるようにするためにも、ぜひ申し送りのスキルを磨きましょう。